セーフティネット充実グループ視察報告書

日  時    平成23年8月25日(木)〜26日(金)
視察先    1)東京都豊島区政策経営部セーフコミュニティ推進室
(応対者)   政策経営部長 吉川彰宏 氏
         セーフコミュニティ推進室長   斉藤雅人 氏
         セーフコミュニティ推進室    田中雅春 氏
         同上                 井上浩徳 氏
         2)十和田市民生部生活環境課
         市民部長               北舘康宏 氏
         セーフコミュニティ推進室次長 新井山洋子 氏
視察議員   杉山三四郎・近藤光男・井上恒弥・増田進・亀澤敏之・浅場武

1)目的

これからの時代は、真の生活の豊かさとは経済性だけではなく、より市民生活の治安充足感が必要であり市民の安全・安心を守る自治体のあり方については重要な行政課題となっていま す。

そのため、会派内自主研究グループでは、地域社会における安全・安心の具体的な事例として、住民の手で安全・安心の社会をつくろうという「セーフコミュニティ活動」に注目し、調査研究し新たな政策提案をするため調査研究活動を行っている。

WHO認証制度を導入する都市が最近注目をあびていることから、認証取得都市である十和田市と認証に向けて取り組みを行っている豊島区の先進事例を調査するものである。

2)成果・市政への反映等

現在、本市では交通安全、防犯等など、各部署で様々な取り組みが行われているが、「安心・安全」というキーワードでの連携がとれておらず、市全体での取り組みについての総合的に把握できていないのが実態である。

「セーフコミュニティ」は、ケガや事故等は偶然の結果ではなく予防できる」との理念のもと、科学的な原因究明に基づき、部門横断的な連携、協働を広げながら地域社会の安全の質を向上させる世界基準のまちづくりであり、まさに市長がマニュフエストで掲げた、「不安を安心に変える」政策実現を目指す姿と言える。

セーフティコミュニティ推進自治体の状況をみると、
      認証取得都市 3都市
      認証メンバー登録都市 6都市
      認証取得宣言都市 1都市
      取り組み検討都市 15都市
のとおり、新たな政策として取り組む都市が年々多くなってきている。このなかにあって、本市と比較対象となる政令市又は静岡県内では未実施である。

新しい施策としての取り組みは、ニュース性はもとよりシティセールスにもつながる可能性を秘めている。
(日本初の亀岡市は視察者が急増している)
6月議会においても.市長からセーフコミュニティ認証制度導入について積極的な発言があったことから、本視察調査をはじめとして、自主研究グループとして更なる調査研究を踏まえて当局への積極的な導入を働きかけていきたい。

(文責 浅場 武)